ひそひそうゲーム日記

ゲームの思い出を忘れないために作ったブログ。色んなゲームの感想などを載せていきたいです。

オッチンと遭難者とピクミンと【ピクミン4】前編

ピクミン4が想定外の面白さ!!なので記事を分けます。

オッチンのファンになってしまったので主にオッチンにフォーカスした内容になっています。

ネタバレを含みます!未プレイの方や絶賛プレイ中の方は閲覧注意です!

オリマー救出とその後~

冒頭はオリマーがとある惑星に遭難したことによりレスキュー隊が救助に向かいまさかの二次遭難。

本部に残されていたプレイヤーが単独で救出に向かう所から物語が始まります。

地上に降り立ったプレイヤーはまず初めに二次遭難した救助犬であり宇宙犬のオッチンと出会います。オッチンはレスキュー隊のリーダーにしか懐いていないそうですが、プレイヤーに従順で様々なサポートをしてくれます。

燃料タンクが空になってしまったレスキュー船シェパード号の修理・改造を行いつつ、乗組員とオリマーの救助を進めていきます。

途中、青い犬を連れた謎の人物と遭遇します。まるでピクミンのように頭から葉っぱが生えた人です。葉っぱ人と呼んでいました。

『赤い葉っぱ人』は人質を葉っぱ人に変えてしまい「人質を返してほしければダンドリバトルをしろ」と持ち掛けてきます。

救出した葉っぱ人はIDカードが読み取れず身元が分かりません。治すためには特殊な薬が必要になり、プレイヤーとオッチンは夜の探索に向かうのでした。

薬の素になるのはヒカリピクミンの巣にあるミツでした。夜は原生生物が狂暴化し、百鬼夜行のように練り歩いて巣を攻撃してきます。ミツは朝を迎えるとともに精製されるのでプレイヤーとオッチンとヒカリピクミンで連携し、巣の防衛戦を突破します。

無事、葉っぱ人の治療方法を編み出すことが出来た一行。いまだに見つからないオリマーの最後の航海日誌を頼りに、巨大な建造物の中に向かうのでした。

ソファ、シンクにダイニングテーブル…。彼らにはわかりませんが、私たちには身近な生活空間。この惑星は地球であることがわかります。犬の写真が飾られた写真立てに対して「この原生生物…宇宙犬と似ていますね」とコリーが言ってました。

部屋を見渡すと青い犬がソファで眠っていました。

どうやら赤い葉っぱ人は近くにいないようです。犬は目を覚まし部屋を徘徊し始めます。

犬の名前は『モス』というようです。オリマーの航海日誌で遭難中に行動を共にしていた宇宙犬でした。と、いうことはオリマーも近くにいるかもしれません。
モスはプレイヤーたちを見つけると一直線に走ってきました。彼の目的はピクミンを奪うことでした。モスの猛攻を潜り抜け、屋内にある金庫を開けるとそこには赤い葉っぱ人が隠れていました。そして最後のダンドリバトルを仕掛けてきます。

訓練で鍛え上げたオッチンと今までたくさんのダンドリをこなしてきたプレイヤーに、もはや敵なしです。

赤い葉っぱ人を拠点に運び込み治療をすると彼はやはりオリマーでした。目的を達成したことに歓喜する隊員たち。目的は果たされましたので彼らはシェパード号に乗り込み地球を後にするのでした。

美しい地球を背にして彼らは故郷に帰っていく…。

流れるスタッフロール。モスと見知らぬ背中…ん?

なにはともあれ最後に活動報告を確認して終了かと思いきや!!

リーダーが突然のワープ中止を大声で言い放ちます。また宇宙船が故障したのかー?と辟易しながら画面を見ると、そこには

オッチンがぐったりしています。え、え?!何事?!さっきのげんなりした態度はどこかに飛んで消えました。船医も他の隊員たちも原因が分からないようで心配そうに見守るだけ。そこに慌てた様子でオリマー地球に引き返せと説得しました。

慌てて地球にとんぼ返りした一行。オッチンはどうしてしまったのでしょうか。

地球に戻ると何もなかったかのようにケロッとした表情のオッチン。ひとまず元気になったようです。ホッと胸を撫で下ろす隊員たちに、オリマーが伝えました。

「原因は尻尾の葉っぱだ」

実は数日前にオッチンの尻尾がぽんぽんふわふわから葉っぱに変化しているという出来事がありました。

宇宙犬の生態はまだ謎に包まれていることが多く、また尻尾が変化した以外に変わったところが見受けられなかったので成長の一環として隊員たちは様子を見ることにしていたのです。

オリマー曰く葉っぱが生えた生物は地球から出られないとのこと。実はオリマーはモスと共に地球脱出を試みましたが、モスにオッチンと同じような症状が出てしまい、地球に引き返して再度遭難したとのことでした。

それならば薬で治療できないかと船医に聞きますが、オッチンにも薬を試したが効果がなかったとのこと。

オッチンだけ置いて帰るわけにはいかない、どうしようかと悩んでいたところリーダーが地球で救助活動を続けようと提案がありました。

宇宙に出た時に本部と連絡を取って遭難者リストを更新した。そのリストの中に獣医がいる。その人を救助して、オッチンを助けられないか聞いてみよう、とのことでした。

そして再び地球での救助活動が再開します。

 

というわけで、これがオリマー救出からエンディングまでの流れです。ストーリー構成上手すぎやしませんかね?!

不思議に思ってたんですよ。オリマーを救助した途端にぬるっとエンディングに行ってしまうので、まだ救助できてない人いたよ?!とか、モスは置き去りにしちゃうの?!とか。いろいろやり残した感が強かったのですが、まさかのオッチンを助けるための2部構成になっているとは!!これは本当の最後までプレイするしかない!

オッチンのラストはどうなってしまうのかちゃんと見届けないと気が気じゃないよ!

エンディングまでにはオッチンへの好感度上がってるだろ、オッチンを助けたくなるだろうという任天堂さんの目論見が当たりすぎて怖い。

真のエンディングは【後編】で紹介しようと思います!早くクリアしなきゃ!!

ピクミン4のテーマは【犬】

突然ですけどピクミン4のテーマは犬ですね。「何を今更」「宇宙犬であるオッチンとかモスとかがいるんだからそうだろ」って感じですけど、他にも犬要素があります。

・キャラクターの名前

まずレスキュー隊員の名前。これがみんな犬種です。

コリー、シェパード、ディンゴパピヨン、バーナード、ラッセル…ディンゴってなんぞや?と調べてみたらオオカミに近い野犬なのだそうです。知らなかった!

地味に遭難者たちも犬種をもじっています。

ワワチ→チワワ ドン・ベルマン→ドーベルマン

・ひとこと『犬』と言っても…

個人的意見ですがこれがある意味、裏テーマというか今回の記事で伝えたいことの一つではあったんです。まずは皆が知っているであろうピクミンの生態を説明させてください。頭に葉っぱが付いていて引っこ抜くと主人についてきて従順に仕事してくれるとっても健気な生物です。では犬はどうでしょうか。従順で飼い主の命令に忠実に働く…。

あれ、これってピクミンの生態と似通っていますね

映画のワンシーンで組織の命令に忠実な人物に皮肉を込めて「組織の犬」と呼んでいたり…。なにが言いたいかというと『犬』とはモフモフした可愛い生き物という意味だけではなく、主に忠実で従順で文句を言わない存在を指す言葉でもあります。

それを踏まえるとピクミンにも『犬』要素があるのかもしれません。

・地球に来ると…

そして極めつけは葉っぱ人です。作中にはオリマー以外にも意識のある葉っぱ人が存在し、みんなダンドリミニゲームを強要してきます。何かに取り付かれたように「ダンドリ…ダンドリ…」と繰り返しています。オリマーが葉っぱ人になっている時のことを話してくれました。

「頭から葉っぱが生えていて頭の中がダンドリのことばかり…」

葉っぱ人になるとダンドリのことしか考えられなくなってしまうようです。だから何度もダンドリバトルを挑んできたんですね。

補足ですが、ダンドリというのはマップ上にあるオタカラやギミックや原生生物などを何色のピクミンを使うか、何匹送るか、オッチンにお願いするか、単独か連携か、などを考え、いかに迅速に処理を出来るか。効率重視。生産性アゲアゲ!という意味です。

そこでふと思いました。

プレイヤーたちは皆、宇宙服とヘルメットを装着しています。それは地球の空気中には彼らにとって有害な物質があるので、それから身を守るために着ています。しかし葉っぱ人はヘルメットは付けていませんでした。地球の植物は光合成で生命活動をしています。どういうことかと言うと…地球の環境に適応したということでしょう。

オッチンも尻尾が葉っぱになってしまった為、宇宙に出たら体調が悪くなり、地球に戻ったら元気になりました。

簡単な話が葉っぱ人は地球上の生物になったということです。ここでオリマーの言葉を思い出してください。

「頭から葉っぱが生えていて頭の中がダンドリのことばかり…」

つまりは地球上の生物になると効率重視な生産性アゲアゲなことばかり考えるということです。これって我々人間に似ていると思いませんか?

この言葉で和やかゲームなのにゾクゾクしてしまいました。

毎日、良い意味でも悪い意味でも色んなことで時間に追われている人間。我々もどこかに葉っぱが生えているかもしれませんね。

ではそろそろオッチンを助けるために救助活動頑張ります!

みなさん、ぜひダンドリなゲームライフを!w