死印はサウンドノベル、まではいかないですが文章を読みながらアイテムを収集していくホラーアドベンチャーゲームとなっております。
ネタバレはなるべくしないようにしますので、興味が出た人はプレイしてみてください。
あらすじ
〜その痣は、ある日突然体に刻まれる。
その痣が現れると、近いうちに死が訪れるらしい〜
呪われた痣(シルシ)が現れた主人公はぼんやりした意識で覚えのない館にたどり着く。
謎の記憶喪失により自分の名前までも失っており、唯一の手がかりは胸ポケットにあった名刺だけ。
その名刺は主人公を古めかしい洋館に導くのであった。
館の主の死、人の言葉を喋る美しい人形。
シルシを消すため、死の運命から抗う事にした主人公は様々な怪異に挑む事になる。
よくありそうな海外のB級映画の冒頭のようでしたが、何故、主人公は記憶喪失なのか、何故人形が話せるのか、何故、痣が出来るのか。
話を進めるうちに謎が明らかになっていきます。
このゲームはいくつかの章で構成されており、一つずつ怪異(幽霊、怨霊のようなもの)が存在しています。その怪異を鎮めることが章ごとの目標となっています。
それでは面白かった点と、気になった点を紹介していきます。
面白かった要素
・おどろおどろしい怪異
こういうゲームの目玉は人間よりも敵です。人間が魅力的であってもせっかくの怪異が怖くなかったら、肩透かしを食らった気分になりますよね。その心配は無用です。グロテスクでとっても気味の悪い怪異でした。どうして怪異になってしまったのか、調査中に経緯がわかっていくのも魅力のひとつです。読み物を見ながらサーッと血の気が引く感覚を楽しめます。
・怪異とバトル
上述しましたが章の終盤に怪異とターン制バトルが繰り広げられます。
このバトルはよくあるRPGのような単純な戦闘ではありません。当たり前ですが、一撃で敵を葬ってくれる火力の強い戦士も魔法で回復してくれるヒーラーもいませんので敵の攻撃を受け続けると死んでしまいます。拾った道具は全て選択可能で、どのアイテムを、どのタイミングで使うか、一人で使うのか同行者と協力行動をするのか、1ターンがとても貴重ですので慎重に行動しましょう。
中には攻略に関係ないアイテムもあったりしますので、道中で攻略のヒントをくまなく探す必要があります。
・ランダム?で襲ってくる怪奇現象
意外とこれが怖かった。窓をクリックしたらぼやぁっと白い顔のようなものが浮かび上がったり、何か声が聞こえたり。「さっき調べた時には何もなかったのに!」ってことが何度かありました。
気になった点
・ちょっと男性向け、なゲーム?
たまに入るカットシーンが…「うーん男性向けだな」って思うことがしばしば。このゲームはやたら女性の下着を出したがるなと思いました。(生死問わず)下着姿の女性が天井に張り付けられていたり。下着姿の必要ある?って呟かずにはいられませんでした。
全てが、とは言いませんが無駄なエロがあった感は否めません。
・ボイスが少なめ
全体を通してボイスがあったのは2,3割だと感じています。(隠し章もプレイ済み)
キャラクターが喋る頻度はとても少なかったように記憶しています。ということはボイス付きのセリフって結構重要なシーンだと思うんですよ通常は。でも、そういうシーンがあったような記憶がない…。たまに話したかと思えば、「そこボイス付きなん?」ってずっこけることがあったような…。
個人的にはボイスなしの方が良かった…かもしれない。
いかがでしたでしょうか。
怪異とか都市伝説とか不気味な怖いものが見たいという方にはとてもオススメです。
死印の正統続編である『死嚙~シビトマギレ~』も気になるところではあります。
でもその前に『NG』もプレイしないとですね。
それでは素敵なゲームライフを!